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- レヴィ=ストロース伝・その2 - 本と奇妙な煙
「フランスには本物の構造主義者が三人います。バンヴェニストとデュメジルとわたしです」と断定的に表現した。ラカン、フーコー、アルチュセールに関する返答は単純だった。かれらは「誤認の結果として人数にはいっているにすぎません」(略)
[ロラン・バルトから贈呈された『S/Z』に短い感謝の手紙、しかし]
数年後に冗談だったと告白した。「『S/Z』は気にいりませんでした。(略)あのとき、わたしはちょっと皮肉な意味をこめて、それも無難に切りぬけるために自分には不可能だと思っていたお世辞のかわりに『おおげさな』手紙を送ったのです。かれはそれを本気にしたのですね」
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