“
- 夏の楽しみ あなろぐ&さにーでい - 曽我部恵一 日記 (via tumblreffect)
アナログ盤はどうしても限定生産にならざるを得ないアイテムです。
ソカバンの今回のアルバムもそうでしたが、ほしかったのに手に入らないという方たちの声をきくと、胸が痛みます。
と同時に、こうしてアナログ盤を制作していると、アナログ盤の時代は大きなコストとリスクをかけてていねいに音楽を商品として売っていたのだな、ということもわかってきます。
音作りの段階からCDとちがって原音と同じ音に商品が出来上がってくるわけではありません。アナログ盤にカッティングされたときの音を想像し逆算して原音を作るのです。失敗したときのやりなおしにも、おおきな労力が必要になります。
ジャケットも厚紙に印刷し、組み立てるのでコストも時間もCDの何倍もかかります。
出来上がってからも、おおきくてかさばるので、物流的にもなかなかたいへんです。
こうしてアナログ盤をつくっていると、なぜすべてがCDに移行し、今またmp3になろうとしているか、よく理解できます。またそれらの道順はとても理にかなっているとも思います。
でもぼくはこうしてアナログ盤をつくることが大好きなので、続けています。
これからもCDのリリースや配信と平行して、こんなふうなちいさな仕事を続けていきます。
じつはちょっと、こんなちいさな仕事のほうにおおきな意味があるんじゃないかとも、ずっと思っているのです。
”- 夏の楽しみ あなろぐ&さにーでい - 曽我部恵一 日記 (via tumblreffect)