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僕が育った理学部というところには、こういう権威主義はほとんどありませんでした。例えば南部陽一郎先生のような偉い人が毎週金曜日の夕方に開かれる談話会でお話になります。そのとき計算に疑問があると、院生でも学部学生でも普通に手を挙げて
「先生、そこ、よく判らないのですが・・・」
と指摘します。先生のほうも
「ええと・・・」
とその場で黒板で計算をしなおしたりする。その結果
「・・・あ、そうですね、間違っていました。ご指摘ありがとう」
といったやり取りが普通に交わされます。僕は、ノーベル物理学賞などを受賞した大研究者が、目の前で計算ミスをしたり、それを指摘されて気持ちよく感謝の言葉を述べたりするのを、少なからざる回数目にしてきました。ちゃんとした本物とはそういうもの、だと思っています。
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大学や専門家の「権威」は失墜したほうが良い:日経ビジネスオンライン
特に素粒子物理の分野は、元々大学またぎのプロジェクトも多いし博士課程くらいから海外の大学・研究所のポストに入ることも多いので、他の学科に比べても教授のコネ的なものがあまり効かない世界らしいと聞いた。
(via yoosee)