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"一見して分かるとおり、セシウム137もストロンチウム90も検出されている。 2008年の数字では、1日分の食事から、セシウム137を0.025Bq、ストロンチウム90を0.036Bq取り込んでいたことに..."

一見して分かるとおり、セシウム137もストロンチウム90も検出されている。
2008年の数字では、1日分の食事から、セシウム137を0.025Bq、ストロンチウム90を0.036Bq取り込んでいたことになる(平均値)。
つまり私達は、原発事故が起こる前から日常的に、セシウム137もストロンチウム90も食べていたし、もちろん体の中に含まれてもいる。
当然、取り込んだセシウムやストロンチウムからの被曝もしている。

例えば、ストロンチウム90の0.036Bqとは、約28秒に1回、ストロンチウムからのベータ線を受けることを意味する。
1日で取り込む量でこれだから、一ヶ月、30日間も経てば、取り込む量は1Bqを超える。
(Sr90の実効半減期は18.3年だから、ここでは減衰分は割愛する)
1Bq(ベクレル)とは、1秒間に1本の放射線が出ることを意味するのだから、つまりは、誰の体の中でだって1秒間に1本以上、ストロンチウム90からのベータ線照射を受けていることになる。
(手間なので計算していないが、真面目に計算すれば、1秒間に1本どころではなく、数十本のベータ線になると思う)

世の中には、「ストロンチウムが体内に入れば骨に蓄積して長期間被曝する」などと言って、恐怖を煽る声がある。
そのような声は、原発事故が起きる前は、世の中がまるで放射能の無い世界で、僅かでもストロンチウムを取り込むことは異常なことだ、といった煽り方をするのだが、ここで確認したように、原発事故が起きる前から、普段の食事の中にストロンチウム90は含まれていた。当然、誰の体の中にもある。



- 原発事故が起きる前の放射能 - アカチバラチの日記

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