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- 日本の音楽に自由を!:「元JASRAC」作曲家・穂口雄右が語る、著作権問題とその元凶 « WIRED.jp
──責められるべきはJASRACに理事を送り込んでいる放送局のほうである、と。
その通り。いま問題になってることで言えば、例えばYouTubeで視聴者が気に入ってる動画が削除されちゃうと。でもJASRACは何にも削除なんかしていませんよ。むしろJASRACはYouTubeに対して許諾しているんですから。契約を締結していて、いまYouTubeは収入の2%かな、JASRACにお金を払ってますからね。じゃあ動画を消してるのは誰かといったら、あれは権利を主張する企業、すなわち著作隣接権者の仕業なんです。要するにテレビの番組には曲に関する著作隣接権という権利があると。それを盾に消しているんですよ。
そもそも著作隣接権が、著作権と一緒になっちゃっていることが誤解や混乱のもとなんです。現行の著作権法のなかには「著作権」とは別に、著作隣接権者のための「著作隣接権」が規定されています。一般の人がそれをよく知らないのをいいことに“著作隣接権、イコール著作権”と言ってしまっている。わかりにくい話ですが、著作隣接権は著作権法のなかに規定されているので、この著作隣接権というものを、著作権とまぜこぜにして言ってしまっても一応、間違いではないわけです。で、その理屈を使っていろんな場面で「著作権違反だ」という主張が通用してしまうわけですよ。
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