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- ＜第２回＞『ゼア･ウィル･ビー･ブラッド（There will be blood）』と『エルマー･ガントリー（Elmer Gantry）』 « なぜ『フォレスト・ガンプ』は怖いのか ― 映画に隠されたアメリカの真実 ―
アメリカは今も、テレビ伝道とメガチャーチが隆盛を誇り、政治に影響を与え続け、人工中絶や同性愛や進化論を攻撃し、福音派というだけでブッシュ大統領に投票し、彼は石油のためにイラク戦争を起こした。
エルマーが語った「コリント人への手紙」13章11節はオバマ大統領も2009年の就任演説で引用していた。イデオロギーで争うなどという子どもじみた真似はやめて、危機にあるアメリカを立ち直らせるために超党派で協力しようという呼びかけだ。だが、共和党はひたすらオバマの法案を邪魔し、改革の足を引っ張り続けた。特にオバマ政権が提案した石油業界への税金優遇中止には徹底的に反対した。もちろん石油業界と共和党議員の繋（つな）がりが深いからだ。史上最悪の原油価格高騰で、石油業界は未曽有（みぞう）の収益を上げ続けているのに。
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