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"シーラカンスは水深約160~200メートルのところに生息するため、ダイバーによる観察という選択肢はなかった。そこでチームは、潜水艇を使って写真と動画を撮影し、この魚を研究した。シーラカンスの体側には個体..."

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“シーラカンスは水深約160~200メートルのところに生息するため、ダイバーによる観察という選択肢はなかった。そこでチームは、潜水艇を使って写真と動画を撮影し、この魚を研究した。シーラカンスの体側には個体ごとに特有の白い斑点があるので、数百回にも及ぶ潜水艇調査の中でチームは140匹以上の個体を識別できた。

 ところが300~400匹の個体群の中で、未成熟の個体は1匹も見つからなかった。加えて、この魚がどのようにして生まれるかもほとんどわからなかったとフリッケ氏は話す。

「1匹の妊娠したメスにピンガー(追跡装置の一種)を付けて、この個体がさらに深くへ降下していくのを追跡した。それで、母親は出産のために非常に深くまで行くのではないかと考えている」とフリッケ氏は推察する。

 さらに奇妙なのは、毎年3~4匹の個体しか死んでいないようと見られることだ。しかも、この死んだ3~4匹が個体群の中で占めていた位置は、どこからともなく現れた3~4匹の若い成体によって引き継がれる。

 この個体群では毎年約4.4%しか死んでいないということになるが、この数値は魚類の死亡率としては、記録されている中では最も低いレベルだ。そのためフリッケ氏は、シーラカンスの寿命を約103年と試算した。魚類ではほかに、深海に住むメバル属の仲間も同様の死亡率で、寿命は約100年だ。

 長寿であるにも関わらず、シーラカンスには年月による衰えがほとんど見られない。そのため、個体の年齢を特定するのはきわめて困難だ。

 しかも、魚の年齢測定に通常使われる、ウロコの年輪を測定するなどの方法は、シーラカンスには適用できない。というのも、シーラカンスのウロコはほかの魚と違って経年変化しないようだ、とフリッケ氏は言う。「1989年にコロニーに到達した何匹かの成体の写真を撮影したが、まったく成長しなかった。シーラカンスは一目見て年齢を当てるというわけにいかない」。”

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ニュース - 動物 - 謎多きシーラカンス、寿命は百年以上?(記事全文) - ナショナルジオグラフィック 公式日本語サイト

謎多き古代魚。ワクワクする。

(via tatsukii)


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