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- 世界の名言Ⅳ~エピソード編~ (via l9g)
あるとき、一人の男が河原にいると、大雨で増水するから、避難しなさいと、無線連絡が入った。ところが、彼は、
「私はいつも神にお祈りを捧げているから、神が助けてくれる」
と言って、その場を離れようとはしなかった。
やがて、ゴムボートがやってきて、
「おーい、そこの人、増水して危険だから、こちらに来なさい」
と言った。すると彼は、
「私はこうして神に祈っているから、神が助けてくれる。だから放っておいてくれ」
と叫んだ。
つぎに、ヘリコプターが来て、
「おーい、そこの人、増水して危険だ。今、ハシゴを降ろすから、上がってきなさい」
と言った。すると彼は、
「私はこうして神に祈っているから、神が助けてくれる。だから放っておいてくれ」
と叫んだ。
そして、彼は死んだ。
彼は、天に昇り、神の前に立って、こう訴えた。
「私はあなたを信じて祈りを続けたのに、どうして助けてくれなかったのですか?」
すると、神は言った。
「無線とゴムボートとヘリコプターをつかわしたのに、なぜ耳を傾けなかったのか」
- 世界の名言Ⅳ~エピソード編~ (via l9g)